火災保険などに付帯する地震保険への加入は本当に必要?

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地震は不安、でも加入しておく必要は本当にある?

 東日本大震災を機に、地震保険は近年注目が高まっている保険です。火災保険などに付帯するという形で加入でき、保険会社によって保険料が違うということもないため平等性があるようにも感じる保険ですが、地震保険を付帯すると保険料が割高になるという理由で加入率はあまり上がっていないのが現状です。

 

地震に対する不安は大きくても、保険料を支払って備えるかどうかは別と考えている人が多いということかもしれません。しかし地震保険の補償内容、想定できる被害を考えることで本当に地震保険の必要性が検証できます。

 新築物件を購入したばかりの人の場合

 家を新築したばかりでローンの返済がまだ何十年も残っているという場合、もし地震などで大きな損害を受けた場合には、新しい居宅の家賃を払いながらさらに残ったローンを返済していくという出費が二重にかさみます。

 もしも地震保険に入っていたとしても家を建て直せるだけの費用を全額補償されるとは限りません。しかし家のローン残高が多い人や貯蓄が少ない人などにとっては地震保険の必要性は高いです。

 分譲マンションを購入している人の場合

 一戸建てと分譲マンションでは事情が変わります。マンションの地震保険は、エントランスやロビーなどの共有部分、自分の居住スペースである専有部分に分かれており、共有部分は管理組合で保険に加入しているのが一般的です。そのため分譲マンションを購入している人が地震保険の加入を検討する場合、専有部分に対して加入するかどうかを選択することになります。

 例えば共有部分には損害があって専有部分には損害がなかったとします。その場合には、主要構造部である共有部分の損害が全体の3%以上である場合、それに応じた保険金が支払われます。また、共有部分は損害がなく専有部分に損害があった場合には、査定は専有部分ごとに行われます。地震保険に加入していなければ0円です。

 ということは、専有部分に地震保険を付帯しておけば共有部分・専有部分、どちらか一方に損害があった場合に保険金を受け取れる可能性があるということになります。

 地震での災害は家自体がなくなってしまったり、住める状況でなくなるということです。住める状況でなくなったときに、専有部分に地震保険が加入されていなければ住める状態になるまでの間、自分の貯蓄や公的援助だけでしのいでいかなければなりません。

 まとめ

 一戸建てと分譲マンションでは仕組みや支払いの基準などに少し違いはあるものの、基本的には同じです。ローンがあまり残っていない人や、十分に貯蓄があるという人以外は、地震保険に入っておいたほうが安心です。

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